昼顔主婦の転落

2019年1月。離婚しました。35歳、小学生の男の子♂が2人います。こうなるまでの赤裸々な出来事、お金事情、現在を書いていきたいと思います。

坂井くんという人。

わたしより1つ年上。

外車のディーラーで、スーツ姿がかっこいい。

奥さんは4つ年上らしい。

奥さんとは離婚寸前で、子供がいなかったら離婚していたと。

 

飲み会を思い出すと、森田くんが、

「坂井の奥さんめちゃくちゃ美人で子供もイケメンでさーーー」

と言っていた。

何で美人と結婚できたんだろー?と思うぐらい、坂井くん本人は俗に言うイケメンとは遠かったが、こういう関係になった後思うのは、坂井くんのモノがよかったのも1つの理由かなと。

それはそれは立派だった。笑

そして美人な奥さんとかわいい子がいる坂井くんは、余裕があった。

 

既婚者の人がカッコよく見えるとしたら、それは余裕からくるものかなーと思う。

坂井くんがタイプじゃない私を抱いたのは、きっと他の人がいいって言ってるモノを奪いたい願望みたいなヤツだろう。

 

そこから、森田くんに内緒の関係が始まった。

後戻りできない

私が坂井くんと会うのを躊躇する理由は、

大阪から名古屋へわざわざ新幹線を使って会いに行かなきゃならない上に、

会える時間はほんの3時間程度だということ・・・

 

わたしは行くことにした。

正直顔もあんまり覚えてないけど、気持ちだけが盛り上がっているこの状況。

会ったら生理的に無理かもしれない。

そしたらそれはそれでいいんじゃないかと。

 

大阪から名古屋へは新幹線で50分。

坂井くんの仕事が終わる時間に合わせて、

19時頃着くように大阪を出た。

名古屋発の最終の新幹線は10時半。

ほんの数時間のためにここまでするなんてバカバカしいと思ったけど、

もう気持ちが盛り上がっていた。

 

 

2回目に会った坂井くんはぼんやり覚えていたままだった。

目が細くて強面で。

それ以上に会話が楽しすぎた。

ごはんを食べたあと、車に乗り込むと

「ガムいる?」

と聞かれた。

「ちょーだい!」

と言うと、坂井くんは自分の口にガムを入れて、口移しでガムをくれた。

そこから流れるようにキスをして、

あっという間にホテルだった。

簡単な女です。私。笑。

安売りしたつもりはなかったが、別にお互い本気じゃないんだし、

気持ちのまま流されようと決めていた。

 

 

つづく。

 

恋愛と友情。

坂井くんは私の1つ上。

外車のディーラーで、仕事ができる人。

営業という仕事柄のせいか、とてもトークがうまくて、かけひきもうまい。

わたしは専業主婦だったし、昼間時間もあって、坂井くんが営業に出るときの道中のいい話し相手になっていた。

 

ひかるちゃんとゆみちゃんは仕事をしていたから、なかなか話せないようだった。

 

坂井くんの奥さんは4つ年上で、子供が1人いた。離婚話が2年前に出たぐらい不仲と言って、奥さんの不満話をよくした。いつ離婚してもいいと思ってると言った。

私も旦那との不満話は山ほど出てきたが、警戒心が強い旦那がいると知ったら距離を置かれる?と心配して、あまりその辺は話せなかった。第一わたしは離婚する気がなかった。

 

森田くんと坂井くんは大学からの親友で、

「これ絶対森田には話せんなー」と言った。

「わたしもひかるちゃんとゆみちゃんには絶対話せん…」と言った。

森田くんに、これ以上わたしが好意があると思われないために少しずつ冷たい態度をとった。

嫌いではなかったので心苦しかったけど、どっちもと続けるのはムリだった。

でも、春休みにわたしが名古屋に遊びに行く時に、4人で遊ぼう!という話は継続中で、坂井くんはその相手をひかるちゃんに決めたと言った。

実はわたしがひかるちゃんを推薦した。

ひかるちゃんはすごく可愛くて、裏表がなく、女子から好かれる性格だった。

けど、わたしのこと好き?と聞いてしまうような重めのタイプで男にはあまり好かれなそうだった。

浮気がバレるのを極端に恐れていた坂井くんは、そういうめんどくさそうな人を望んでいなかった。

4人で飲むのは、それはそれで楽しみだった。

すると坂井くんが、

「4人で会う前に、2人で会おうよって」

と言ってきたのだ。

そこで会ってしまったら、もう森田くんには戻れないし、友達も裏切ってしまう…

どうしよう…

 

 

 

つづく。

 

好きになる時。

坂井くんは

なっちゃん聞いてよーーーどーしよー」

と言った。

ひかるちゃんは、「わたしとゆみちゃんどっち選ぶの?」って感じだし、

ゆみちゃんは、控えめな感じだけど、ちょいちょい思わせぶりなLINEをしてくるらしい。

「贅沢な悩みやなーーー」

と笑ったけど、真剣に悩んでるみたいだったので、真剣に聞いて私の考えを話した。

「ありがとう」

いつもふざけている坂井くんが珍しくありがとうと素直に言ったのがかわいかった。

 

それからしばらく他愛もない話をした。

仕事の話、奥さんの話、旦那の話、紹介してくれたみきちゃんの話…気がついたら3時間も話していた。

色んな話をして、

「あの日の飲み会のさ、俺以外のメンバー全員がなっちゃんがいいらしいよー。」

と言うので、

「え、うっそ!なんで?」

と聞いたら、

「なんかエロそうやとー。」

だと。

そして、

なっちゃんってそんなによかったっけー?ってなんか気になるよーになったわ。」

と言ってきた。

そう言われると私も急に意識した。

正直、森田くんと電話しても、こんなに盛り上がることはなかった。

だけど、わたしは坂井くんのタイプの顔とは程遠いうすーい顔。笑

「顔覚えてないでしょ?」と言うと、

「タイプではない!笑。けど、それはなっちゃんも一緒でしょ?」と。

坂井くんは、森田くんとは正反対の、細い目で短髪でサングラスが似合うような、ちょっと怖そうな風貌だった。

それからちょっとお腹が出ていた。笑

 

ぜんっぜんタイプじゃなかった。

「だね!笑。だってさ、飲み会の時お互いタイプじゃないからほとんど一言も喋ってないもんね!!!笑」

と言った。

 

 

次の日の朝。

「おはよう。今日最初のLINE、なっちゃんにしたかった」

とLINEが来た。

強面なのにかわいくてキュンとして、わたしの心はもう、完全に坂井くんだった。

 

 

つづく。

 

モテる男はどっちか。

それから私と森田くんは順調に距離を縮めていた。穏やかな優しい性格の彼。

毎日夕方に、森田くんが帰宅する道中の電話が楽しみになっていた。

 

一方、坂井くんはひかるちゃんとゆみちゃん、両方と連絡を取っていた。

わたしは、ひかるちゃんからも、ゆみちゃんからも相談を受けていた。

坂井くんは、ひかるちゃんのパッチリ大きな目をした顔がすごくタイプだったみたいだけど、ストレートにモノを言う性格がめんどくさそうだと言った。

ゆみちゃんは俗に言う女に嫌われるタイプの美魔女で、わたしより6個も年上だがスタイル抜群。坂井くんは年上がすきだった。

 

そんなこんなでどっちにしようと贅沢にも迷った坂井くんが、森田くんに相談し、森田くんが私に相談してきた。

わたしは、森田くんを挟んでその相談にものっていた。

そのうちめんどくさくなった森田くんが、わたしと坂井くんと3人のグループLINEを作った。

3人のLINEでも、わたしと森田くんは

「どっちもいっちゃえばいーじゃんねー」

「俺はなっちゃんがいるからいいけどねー」

「わたしもー♡」

こんな感じで、坂井くんは

「おまえらウザいなー」

と笑って返していた。

坂井くんがどっちか決めたら、4人で飲みに行こう!と約束した。

 

ある日、坂井くんが

なっちゃんーちょっと電話していいー?相談させてー」

と個別でLINEしてきた。

そして2人で初めて話した。

 

それがキッカケだった。

 

 

つづく。

 

 

新しい生活

飲み会の2週間後、わたしは大阪へと引っ越した。

最後に楽しい思い出が作れたなーという程度で、

大阪の暮らしになれるのに精いっぱいだった。

 

引っ越して2か月ほどたったある日、

facebookへ直接メッセージが届いた。

「みきの同期の森田です!覚えてる?みきに連絡先聞いたけど教えてくれなかったから、みきのfacebookから見つけて連絡しちゃった。」

と。

新しい土地でまだ友達も多くはできていなかった私は、正直嬉しかった。

「覚えてるよ!よく見つけたね!」

と返事した。

それから他愛もない話を何度かやり取りした後、

facebookだと面倒だからとLINEの連絡先を交換した。

名古屋でサラリーマンをしてる彼は私より一つ年上の長身で、飲み会をしたメンバーの中で一番気になっていた人だった。

 

一度LINEで失敗してる私は、あえてロックをかけず、その代わり、

メッセージのやり取りはすぐ消すよう徹底していた。

「実は飲み会の時からめちゃくちゃタイプだったんだー」

と言われ、

「わたしも気になってたよ。」

と意思確認をしてからは電話もするようになり、

すこしづつドキドキしたりきゅんとするようになった。

 

ある日

「あ、飲み会にいた俺と同い年の坂井覚えてる?今一緒に飲んでるよー。」

と言うので、

「覚えてる!ひかるちゃんとゆみちゃんが、坂井君のことタイプって言ってたよー」

と送ると、

「まじで?どっちか連絡先教えてよ!」

と言うので、ひかるちゃんとゆみちゃんに聞いてみることにした。

2人ともOKだったので、

「2人ともOKだったから、あとは坂井君が決めてー」

と言って私は2人のLINEIDを教えた。

 

森田君も坂井君もひかるちゃんもゆみちゃんもみんな既婚。

もちろん私も・・・。

世の中乱れてるなーーー。

 

 

 

 

つづく。

 

転勤がきっかけで新たな出会いが。

私の浮気から1年半ほどたったある日、

旦那から電話が。

「大阪に転勤が決まった」と。

旦那への愛情は薄れていたが、何の資格も持っていない、ただの専業主婦のわたしが

幼い子供を抱えて離婚・・・など考えるはずもなく、

結婚とはこういうものなのかと諦めて生活していた。

幸い友達に恵まれていたので、毎日は変わらず楽しかった。

 

大阪への転勤は、友達と離れるのは寂しかったが、

割とどこへ行ってもやっていける性格の私は楽しみでもあった。

まだ持ち家がなかったのもあり、ついていくが必然だった。

 

転勤が近づき、みきちゃん、ひかるちゃん、ゆみちゃんと女子会をすることになった。

子供がまだ小さかったのもあり、いつも子供も一緒に遊んでいたのだが、

最後に、それぞれ旦那さんに預けて飲みに行こう!となったのだ。

その3人の友達とは、旦那さん同士も交流があったので、旦那もすんなり許してくれた。

久しぶりの名古屋。4人ともいつもよりちょっとおしゃれして、街に出るのが楽しかった。予約していたお店でおしゃれなお酒を飲み、ほろ酔い気分で思い出話をしていた。

すると、みきちゃんが、「今(前務めていた会社の)同期から、名古屋で飲んでるけど合流する?」とLINEが来たと言った。相手も4人らしい。

どうするか少し迷ったけど、4人中3人はみきちゃんも知っている人だったし、合流しちゃおっか!となった。

相手の男性は、2人は既婚の1個年上、2人は独身の5個年下だった。

そして即席の合コンのような感じになった。

そこで、みきちゃんの同期とお互いいい印象を持っているのがわかった。

だけど、転勤を控えた今、関係が発展するとは思わず、

連絡先を交換することもなく解散した。

それが、この先劇的に発展するとは・・・

 

 

つづく