昼顔主婦の転落

2019年1月。離婚しました。35歳、小学生の男の子♂が2人います。こうなるまでの赤裸々な出来事、お金事情、現在を書いていきたいと思います。

浮気がバレた後の旦那の行動。

それから、わたしは落ち着いた日々を過ごした。だけど、前より旦那の事を好きではないことに気づいた。

なんで、兄や叔母に連絡する前に私に話さなかったのか。わたしは、そこが一番ひっかかっていた。

例えば、私が1回過去に浮気したことがあれば納得できただろう。

そうではない今回、2人で話し合って、それでも納得できなければ周りを巻き込むのはわかる。

でも、なんで先にたいして親しくもない親族に言ったのか、そこが一番イヤだった。

その後、叔母は私に電話をしてきて、

「大丈夫?」と言ってきた。

なにが?って感じだった。

こんなにおおごとにしたのはお前だろ!と思った。

「息子のお嫁さんや、姉に話したらみんな心配しててねー、女同士、私たちにだったら悩みも相談してくれるかなー?って話してたんだよー」などと言ってきた。

その叔母の息子の嫁なんて人とは、会ったこともなかった。

そんな人に何も話すわけがない。

そんな、旦那の親族を嫌いになったのも旦那本人を好きではなくなっていった原因になったのかもしれない。

 

旦那はわたしを前にも増して束縛するようになった。同窓会も禁止、友達とごはんに行っても、ずーっとLINE、コンビニ行ってくると言ったら、こっそりついてきたこともあった。

そしてある日、夜中に目が覚めたら、わたしのスマホを開いて、LINEを見ていた。

私のスマホ指紋認証だったが、寝ている私の指を使って開けたらしい。

気持ちが悪くなった。

真っ暗の中、スマホの画面の灯りで照らされた顔は本当に恐ろしかった。

いつのまにか、生理的に受け付けなくなり、セックスもできなくなった。

寝たふりをしたり、わざとケンカをして、いい雰囲気を作らないような努力をしていた。

 

 

つづく。

 

 

 

変化②

なぜ旦那が彼と会うことになったのか。

それには旦那の兄と、九州のおばさんが絡んでいた。

2人は、そのぐらいおおごとにしないと、私がまた同じことをすると思ったらしい。

会って、誓約書を書いてもらうためと旦那は言った。

「けんちゃんはそれが一番いい方法だと思ったん?正直わたしはここまでしてほしくなかった・・・」

そう言った。

「兄貴も久美子さん(叔母)も、俺のために動いてくれてるから。なっちゃんにそれを言う権限はないよ」

わかっている。

それでも、二転三転する旦那の言動にイライラした。

 

そして週末、私の父と、旦那と、旦那の兄の3人で、彼に会いに行った。

旦那の兄は関係ないだろ!と思った。

わたしは、母と子供と家で待っていた。

 

その夜、旦那が誓約書を見せてきた。

それには、

不貞行為があったこと

二度と連絡は取らないということ

今後連絡を取るようなことがあれば、奥さんにすぐ連絡する

のような内容が書いてあった。

そして封筒の中には、

13万5千円入っていた。

義兄が、電話で50万の慰謝料を請求したらしい。

でも、奥さんにばれないように50万という金額は用意できないから、

分割で渡すと彼が言ったが、旦那がこれ以上彼との関わりを持ちたくないと言ったので、「彼がすぐに用意できるだけのお金=¥135000」をもらうことになったらしい。

彼にしてみれば痛い出費だっただろう。

義兄が首を突っ込んでくることが本当に腹立たしかった。

そしてそれに言いなりな旦那にも腹が立った。

 

私の最初の不倫が終わった。

私の中で、旦那に対する疑問や不満や疑念が募っていた。

 

 

つづく

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感想(2件)

変化①

長いお正月休みだった。

それでも日常は続いていく。

旦那はお正月休みが明けて、出勤した。

私は、この日を待っていた。

武田さんに連絡したかった。

もう会えるとは思っていなかったけど、私の不注意で迷惑かけてしまったことを

謝りたかった。

 

番号は消したように見せかけて違う名前で登録していたし、

LINEの友達リストは非表示にしていた。

 

旦那が出勤した後、すぐ

「めいわくかけてごめんなさい!ちょっと話せますか?」

と送った。

「大丈夫?」

と返信が来たので、

「旦那仕事行ってます。謝りたいです。」

と返した。

すると電話が鳴った。彼だった。

「ほんっとにごめんなさい!」

と開口一番謝ると、

「いいよいいよそんなの、俺も軽率だった。ごめんな。」

と言った。そして、

「旦那さんより旦那さんのお兄さんが厄介やな」

と言ったので、びっくりして

「なんで?」

と聞くと、

「なんか、脅してきた。奥さんにばらしてもいいのかとか、誠意を見せろとか

それって、お金ってことなのかな?」

と言ったので、

「旦那は、武田さんに会うつもりもないって言ってたし、もうこれで終わりだと思うよ!奥さんには絶対言わないように私からも言うから!

てゆうか、お金なんて一言も言ってなかったし、それはないと思う!」

と言ったけど、なんだか腑に落ちないようだった。

「お互い懲りたし、ナツミはもうおとなしくしなよ!」

と言われた。

まだ終わりだと思っていなかったから、最後にもう一回だけ会いたいって言うつもりだったけど、とても私の立場でできる発言ではなかった・・・。

「ごめんね、ありがとう。また10年ぐらい経ったら会えるかな?」

と言ったら

「またいつかね」

と濁されたけど、それで十分うれしかった。

ほんとは二度と会いたくないと思ってるかもしれないし、変な終わり方をしたら奥さんにばらされると思ってそう言ったのかもしれないけど、

私は彼の優しさだと受け取ることにした。

 

 

その夜、旦那が

「週末にあいつに会いに行くことになった」

と言った。

浮気したのは私だけど、そんな私が思うことではないかもしれないけど、

なんだか私の中で旦那への愛情が薄れていくのを感じた。

 

 

つづく

 

転落⑧

話し合いは淡々と進んだ。

ただ単に、興味本位で浮気してしまった。

後ろめたい気持ちも、子供や旦那に対して申し訳ない気持ちも、

その時は何も感じていなかった・・・なんて、とてもじゃないけど言えなかった。

 

反省している。

もう二度と同じことをしない。

 

これを繰り返すしかなかった。

 

両親は、ひたすら旦那と義兄に謝り、わたしにも厳しい言葉をかけた。

両親に対しては申し訳なさ過ぎて、目を合わせられなかった。

 

義兄は、私がネイルをしていたり、まつげエクステをしていたりするのをよく思っていないようで、

「身なりに気を付けているのはいいことだが、なっちゃんはお母さんなんだから、

お母さんらしい格好をした方がいい」

と言った。

「自分の奥さん(義姉)は、なっちゃんと同じで男の子2人の母親をしている。

毎日慌ただしくて身なりなんて全く気にしていないが、

それでも俺はぜんぜんいいし、

格好だけ気にしている人よりきれいだと思う」

と言っていた。

もともと義姉はすっぴんでもかわいらしい顔つきをしていたからいつもすっぴんだったし、それでも気にならなかったけど、

コンプレックスだらけのわたしは、メイクしないで人と会うなんて考えられなかったし、ネイルもまつエクも、母であっても、育児に追われて疲れてると思われたくないという小さなプライドだった。

なので義兄の言葉は何も心に響かなかった。

むしろきれいごとを言っているようで虫唾が走った。

 

 

 

旦那は、みんなから謝られ、それでも自分はなっちゃんに対してまだ愛情があるし、

これから信じていきたいと宣言することで、

なんて心が広いんだ!と周りに思われていることに優越感を感じているように思えて、

気持ちが悪かった。

たいして私を罵倒するわけでもなく、周りに私の醜態をさらすことで、自分が悲劇のヒロインになっているようだった。わたしはそんな旦那の本音がわからなかった。

 

その日は、旦那が許すなら、これから2人で頑張っていく。

両親や義理は見守るか困ったら相談してほしい。

何かあれば助ける。

そんな風に終わったと思う。

正直、なんだこれ・・・と思った。

こんなの、私と旦那、2人の話し合いでよかったんじゃないか。

両親にもこんな恥ずかしい思いさせなくてよかったんじゃないか。

義兄は面白がって、奥さんにこのことを話すだろうと思ったら腹が立った。

でも丸くおさまったから、もうこれでいい。

悪いのは完全に私なんだし。

これでとりあえずひと段落ついた・・・

とその時は思った。

 

 

つづく

 

転落⑦

旦那は外に出て武田さんに電話した。

私は会話を聞いていないが、

私と二度と会わない。

私と二度と連絡を取らない。

そう約束し、終始謝っていたらしい。

 

「情けない男やな。あんな男の何がよかったんや。」

電話を終えた旦那がそう言った。

どうでもよかった。

 

 

 

それから、田舎の両親がやってきたのは翌日のことだった。

子供たちが寝た後の時間を見計らい、夜9時過ぎに来ることになっていた。

そして旦那の兄も。

 

先に着いたのは、すぐ近くに住んでいる兄だった。

私は、旦那の兄が嫌いだった。

若いころはやんちゃをしたりしていたようで、まじめな旦那は憧れのようなまなざしで

思っていたが、浮気のひとつやふたつ、したことがあるような人だった。

そのうえ数年前から軽度のうつ病と診断され、2年ほど休職し、

今は復帰さえしているものの、元いた部署から離れて、簡単な事務業務に就いていると旦那から聞いていた。

休みの日はこれまた近くに住んでいる実家に入りびたり、

半身不自由なお母さんなら何も言われないと思ったのか、パチンコばかり行っていた。

そのお金はどこから出ているのか・・・

私は、旦那には到底言えなかったが、お父さんが亡くなった後の保険金を管理していたお義兄さんが、それをこっそりくすねているのではないかと疑っていた。

そんな兄がここぞとばかりにしゃしゃり出て、父親代わりのようにするのが胸糞悪かった。

 

兄は到着するなり、

なっちゃん・・・」と言って私の頬を軽く、ほんとに軽くだけど叩いた。

私は、大嫌いだけど、反省する場でもあったので、

「ごめんなさい」と言った。

すると、

「LINEの内容見たよ。ご両親に見せてもいいか?」

と言ってきた。

それにまた怒りがこみ上げた。

「それは必要ですか?」

と私が聞くと、

「両親が見たらびっくりするような内容やね」

と言ってきた。

「必要なら見せてもいいですが、両親は見たくないと思います。」

と私が言うと、

「知っておいてもらう必要があるかなーと思って」

と。

「なんでですか?」

私はにらみつけた。

 

完全におもしろがっているように思えた。

LINEの内容も、きっと興味本位で旦那から送ってもらったものだと思った。

そんなしょうもない兄に言い返すこともできない私の立場・・・

悔しかった。

そして、私・旦那・私の両親・旦那の兄による話し合いが始まった。

 

 

つづく。

 

転落⑥

「ナツミはどうしたい?」

の質問に、

「ものすごく後悔している。立場をわかっていなかった。本当に軽率だった。

これから心を入れ替える!

許してくれるなら、けんちゃん(旦那)と子供たちとずっと暮らしたい」

と言った。

蚊の鳴くようなか細い声だった。

本当に反省していた。

たった1回のことがこんなおおごとになるなんて想像していなかった。

 

すると旦那は、

「今回、そうでも言わないと反省しないかと思ったからそう言ったけど、

これから俺もどうなるかわからないけど信じたいし、やっぱりまだ愛情はあるし、

なっちゃんの両親には言わないでおくよ。ただ、浮気相手にも連絡とってほしくないから俺から電話する。電話番号はもう控えたから。」

 

武田さんに迷惑がかかるのは嫌だったけど、武田さんの家族を壊そうとまではしていないことにほっとした。

そして、両親にも言わないって言われたことに対しても、心の底からほっとした。

 

 

しかし・・・

その数時間後、旦那がもう報告したという、九州に住んでいるおばさんから私に電話がかかってきた。

なっちゃん。何があったん?悪いけど、なっちゃんのご両親に電話で報告させてもらったよ」

は?終わった・・・

 

「ご両親、とっても驚いていてね、まさかうちの娘に限って・・・

って何度も言ってたよ。

それからお母さんは泣きながら謝られていて、

けんちゃんにも謝りたいって言っていた。

そりゃあ信じられないよね。

でもねなっちゃん、あなたはそれぐらいのことをしてしまったんだよ。

2人のかわいい子供たちがいるのに、一線を越えるとき、子供たちの顔がよぎらなかった?

だとしたら、自覚が足りないんだと思うよ。あなたは母親なんだから。」

それから、こんこんと説教された。

 

正論だ。その通りだ。

ただ、それまでにたった1回、結婚式でしか会ったことのない、ほとんど何も知らないおばさんに、なんでそこまで言われなきゃいけないんだろうと心の中で思って、怒りがこみ上げた瞬間だった。

 

 

つづく。

転落⑤

「悪いけど、もう兄貴とおばさんに連絡したから」

旦那はそう言った。

 

旦那は幼い頃に父親を亡くし、母親は交通事故の後遺症で左半身麻痺とパニック障害が残っていた。

その代わりに、旦那は兄の事を父親のように慕い、遠く離れた九州に住んでいる叔母は、母親代わりとまではいかないが、お世話になっていた事があるようで、頭が上がらない存在だった。

 

外側から固められた…

逃げられない、早く認めて謝った方が傷が浅くて済むんじゃないかと思った。

これ以上、事を大きくしたくなかった。

何より、こんなたった数回の遊びのために、離婚したくなかったし、子供達に申し訳ないと思った。

 

「ごめんなさい」

ひたすら謝った。

とにかく離婚したくなくて、全てを話そうと思った。

3回会った事。

相手は昔働いていた職場の先輩だった事。

ただ、プライドなのかなんなのか、1回目に会った時は何もなかったと、小さな嘘をついた。

 

旦那は

「わかった。俺もカーッとなって、どうしたらいいかわからなくて兄貴やおばさんに連絡したけど、俺の気持ちはこんな事で離婚したくない。」

と言った。

続けて、

「でも、すごく裏切られたってのは変わらないし、信頼を取り戻すのにこれからすごく時間がかかると思う。離婚したくないけど、やっぱりしなければならないかもしれないとも思う。今はわからない」

とも言った。

 

そして、

「ナツミの両親にも話さなければならないと思う」

と続けた。

 

わたしは初めてその時泣いた。

3人姉妹の長女の私は、両親にすごく大切に育てられた。反抗も沢山したし、悪い事もして迷惑かけたけど、今幸せに暮らしていると言うことが、恩返しだと思っていた。

そしてわたしは、両親の前ではいつもいい子でいたかった…。

だから親を巻き込むことだけは嫌だった。

お母さんを、お父さんを悲しませる事に対してものすごく後悔した。

 

旦那は、

「結局おまえはそれなんだよな。両親に言われたくないんやろ?でも、俺は言わないとおまえはまた同じ事をすると思う。だからこれだけ事を大きくした。」

と言った。

見抜かれていた。

確かにわたしは、旦那だけなら泣いて謝ればなんとかなるだろうと思っていた。反省もそれほどしないと思う。

でも、両親にバレる。また迷惑かける。

それだけはどうしても避けたかった。

 

実は、その数ヶ月前まで、2つ下の妹が離婚の危機にあり、10ヶ月間別居をして実家に戻ってきていた。

その間、両親は頭を悩ませ、どうしたらいいだろうと何度となく私に相談してきていたのだ。

 

 

つづく。