昼顔主婦の転落

2019年1月。離婚しました。35歳、小学生の男の子♂が2人います。こうなるまでの赤裸々な出来事、お金事情、現在を書いていきたいと思います。

転落⑦

旦那は外に出て武田さんに電話した。

私は会話を聞いていないが、

私と二度と会わない。

私と二度と連絡を取らない。

そう約束し、終始謝っていたらしい。

 

「情けない男やな。あんな男の何がよかったんや。」

電話を終えた旦那がそう言った。

どうでもよかった。

 

 

 

それから、田舎の両親がやってきたのは翌日のことだった。

子供たちが寝た後の時間を見計らい、夜9時過ぎに来ることになっていた。

そして旦那の兄も。

 

先に着いたのは、すぐ近くに住んでいる兄だった。

私は、旦那の兄が嫌いだった。

若いころはやんちゃをしたりしていたようで、まじめな旦那は憧れのようなまなざしで

思っていたが、浮気のひとつやふたつ、したことがあるような人だった。

そのうえ数年前から軽度のうつ病と診断され、2年ほど休職し、

今は復帰さえしているものの、元いた部署から離れて、簡単な事務業務に就いていると旦那から聞いていた。

休みの日はこれまた近くに住んでいる実家に入りびたり、

半身不自由なお母さんなら何も言われないと思ったのか、パチンコばかり行っていた。

そのお金はどこから出ているのか・・・

私は、旦那には到底言えなかったが、お父さんが亡くなった後の保険金を管理していたお義兄さんが、それをこっそりくすねているのではないかと疑っていた。

そんな兄がここぞとばかりにしゃしゃり出て、父親代わりのようにするのが胸糞悪かった。

 

兄は到着するなり、

なっちゃん・・・」と言って私の頬を軽く、ほんとに軽くだけど叩いた。

私は、大嫌いだけど、反省する場でもあったので、

「ごめんなさい」と言った。

すると、

「LINEの内容見たよ。ご両親に見せてもいいか?」

と言ってきた。

それにまた怒りがこみ上げた。

「それは必要ですか?」

と私が聞くと、

「両親が見たらびっくりするような内容やね」

と言ってきた。

「必要なら見せてもいいですが、両親は見たくないと思います。」

と私が言うと、

「知っておいてもらう必要があるかなーと思って」

と。

「なんでですか?」

私はにらみつけた。

 

完全におもしろがっているように思えた。

LINEの内容も、きっと興味本位で旦那から送ってもらったものだと思った。

そんなしょうもない兄に言い返すこともできない私の立場・・・

悔しかった。

そして、私・旦那・私の両親・旦那の兄による話し合いが始まった。

 

 

つづく。