転落①
それから、昼間の電話や、何気ないLINEが嬉しかった。
旦那とも子供とも友達とも、何も変わらない日々。ただ、私の中で何かが弾け、わたしだけ浮かれていた。
みきちゃんにも報告し、子供を連れている昼間の公園で、そんな浮気話をしていた。
何も不満はなかったけれど、刺激がなかった毎日に、
こんなにもハリが出るのかと思うぐらい幸せだった。
もちろんだが、お互い離婚の意思は全くなく、家庭は1番にしよう
と決めていた。
会える日までは、毎日ワクワクしたし、昼間の電話もドキドキした。
彼はどうなのかわからないけど、私は恋に恋してるような、彼を好きになっていくような、とにかく恋をしている女の子になっていた。
けれど、その日はあっという間にやってきた。
武田さんとそういう関係になってからたったの3回。
つづく。